芝生。
それはマイホームにあればいいと思う一つのアイテム。必ず必要ではありませんが、豊の象徴として芝生を管理することが古代ヨーロッパの習わしでした。

綺麗な芝生にしたいのですが、どうすればいいかわかりません・・・。

一軒家には芝生を使うケースが多くありますからね。手入れも知っておくといいかもしれませんね。
初めてのお手入れ

Men and boys grooming the garden
芝生と言えばゴルフ場や公園というイメージがありませんか?現代では住宅にも芝生を使うケースが年々多くなってきています。芝生があると住宅の外観印象は大きくかわりますよね。
実際に芝生の管理をしてみると意外と難しいと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?私もその一人です。
芝生も植物。綺麗な芝生を保つにはお手入れが必要です。
新居に引っ越してしばらくするとわからない事がたくさん出てきます。今回は玄関先にある芝生のお手入れについてのお話です。
綺麗な芝生も手入れ次第!
さて。今回のお話は夏の芝問題です。
なぜ夏なのかと言うと、温かい時期にとてつもなく伸びるからです。

芝生だけでなく、すべての草が伸びますよ?
そうなのです。芝生も草。雑草も草。温かくなるにつれすべてが急速に伸びてきます。放置して気づいたら大野原になってしまうのです。緑が綺麗な芝生はとてもいいのですが、荒れた野原は見栄えも衛生的にもよろしくない。土地を所有する方も定期的に草刈りをしなければご近所さんからクレームが来てしまいます。
土地をたくさん持つことはお金持ちと思われがちですが、意外に維持費もかかってしまうのです。
そもそも芝生って何?なぜ家にあるの???

芝生の歴史をすこしだけ勉強。
家庭に芝生を持ち込んだ歴史は中世ヨーロッパ、主にイギリスから始まります。もともとはアフリカなどの牧草地に生える草を家畜が食べ、短い草が広がる美しい景色がありました。広大な土地に刈り取られた芝生が綺麗に見えたイギリスの貴族たちは、自宅に芝生を持ち込むことを考えます。当時も現代と同じく、短い草丈を自宅で保つには手入れが必要です。家畜を飼ったり、広い土地を所有したりすることで裕福である証になるため、あらゆる方法で芝生を手入れしていたそうです。芝生の庭を作るには手間と時間とお金がかかります。貴族たちが自らの豊かさを象徴する見栄の張り合いが始まりと言われています。

また、アメリカでも大きな豪邸には芝生があり!そんなイメージはありませんか?アメリカは移民してきた人たちの国。つまりヨーロッパからもたくさんの人々が移り住んだ事で、風習もルーツなっています。現在もアメリカでは芝生付きの家がステイタスシンボルとなっており、休日には芝生のメンテナンス。そんな背景が現代の日本の住宅にも反映されているのです。
芝生の概念
芝生と草は何が違うのでしょうか?概念から言うと植物であることには変わりありません。明確に芝生と名乗る条件が一つあります。それは短い草丈の状態である。つまり、人工的に作り出した背の低い芝草が密集して生えている状態。人工的にとは人が刈り取っても良し、家畜が草を食べて短くなっていても構いません。
家庭で家畜を飼う事は現実的にケースも少ないので、実際は人が手入れをするのがほとんどという事になります。植物は日々成長しています。人工的に剪定をし、草丈を短くした状態を保つことで芝生と言えるのです。
自宅にある芝生
芝生には種類があります。高麗芝、野芝など。夏芝、冬芝。日本芝に西洋芝。数えきれないほどの種類があるのですが、自宅にある芝の手入れをしたい私たちにとってはそこまで詳しい情報は必要ありません。
専門的に詳しく調べたい方はおススメのHPがありますのでそちらをご覧ください。

我が家の芝生。
一般的な郊外の住宅には大きく分けると住居スペース、庭、駐車スペースで構成されています。その中でも芝生は道路に隣接している駐車スペース近辺にある事が多いですよね?
人目につく場所を綺麗に保つことでご家庭のセンス、個性をアピールできる場所になります。和風、カントリー風、ヨーロッパ風など好みに応じてアレンジが可能。おしゃれな外観の家って憧れがありますし、常にきれいにしておきたいという気持ちはあります。
郊外の住宅には自動車駐車スペースは2~3台が平均的です。駐車スペースはコンクリートで施工されている場所が多く、芝生の上に車を止めることはありません。芝生はあくまでガーデニングの一環と言えるでしょう。
限られたスペースにある芝生を綺麗な状態に保つことが整った清潔感のある外観と言えるのではないでしょうか?
芝生の手入れ


広大な土地の芝を管理するならその道のプロの知識が必要かもしれないけど。自分の家なので簡単なのがいいです。

仕事の休みの日にするDIYガーデニングですからね。簡単に終わらせましょう!
自宅にある芝生。張り替えた事のある方はあまりこのブログでは物足りないかもしれないですがご了承ください。初心者が簡単に、出来れば短時間で整ってるかな?くらいに出来ればOK。テーマを絞って解決してみましょう。
- 芝が伸びてきた!
- 雑草が増えてきた!
- 綺麗に芝が生えてくれない!
- 茶色い芝生が直らない!
この4テーマで対策を伝えていきましょう。
その前に芝生の成長期について少し知識を持っておくと後々便利です。
芝生の成長期についてはこちらのHPが分かりやすかったでご紹介しますね。
伸びる芝生を切る

草を刈るには切る道具が必要です。芝生のスペースにもよりますが、海外のような広大な広さを所有する事は日本では少ないかもしれません。芝刈り機と言われる機械は必要ないケースが多いです。
玄関ポーチ付近にある芝生を手入れするには小回りのきく剪定ばさみや草刈り用バリカンが収納にも便利です。草刈りをする方には草刈り機を代用してもいいかもしれません。所有する土地が広ければ広いほど雑草には悩まされるものです。
ただ、広い面を均一の長さにカットしたい!これぞ芝生!というような刈り取り方をしたいのであれば芝刈りが必要になってきます。細かくカットするとどうしても長さがバラバラになってしまいます。均一、短時間で、綺麗に!そんな場合は芝刈り機を検討してみてはいかがでしょうか?芝生の出来は一番だと思います。しかし、芝刈り機は芝刈り機にしか使えません。さらにサイズが大きい。そんなデメリットもあります。

坊主頭をハサミでするのはテクニックが必要ですが、バリカンだと簡単に誰でもできます。そんなイメージです☆彡
ちなみに、草刈り機は一台持っておくと便利なものです。自宅のメンテナンスをはじめ町内の草刈り、公園などの手入れには重宝できる工具です。ちなみに、草刈り機は実際に使う効率は電動でなくエンジン型の方が私は良いと思います。草刈りは結構パワー必要ですし、充電が無くなるという事はありません。ただし、手入れを考えると電動の方が格段に楽です。ガソリン型は使わない時期に燃料を抜いたりメンテナンスが長く使うためには必要ですが、バッテリー式はそういった面倒がありません。
雑草が生えてきた!

雑草はどこからともなくやってきます。昨日なかった草が今日生えている!なんて日常茶飯事。見つければ抜くしかありません。
それでも、細かいものがたくさん生えてくると手に負えません。どれだけ抜かなければいけないかと考えると、時間もかかりますし、腰も痛くなりますよね。
そんな時は芝生に使える除草剤を使いましょう。安いもので大丈夫だと思います。液体、固形のありますが、固形の方が管理しやすいのでおススメです。ホームセンターにも売っていますので近くにあるホームセンターでも買えます。時期的なセール、内容量やホームセンター独自な商品もあります。
固形除草剤を芝生に撒いておくと雑草は格段に減ります。それでも生えてくる強い草は手で抜いてしまいましょう。そうすることで芝生は綺麗な状態が保たれ、さらに栄養を雑草に奪われないので緑で元気な芝生が広がってきます。
ただし、容量は除草剤の説明書を読んで守るようにしてくださいね。除草剤を与えすぎると芝生の成長にも影響が出てしまいますので。少ないくらいに撒いて様子を見ながら与えてあげるといいと思います。

中途半端に残った除草剤は色んな所に撒いてしまいました。芝生以外にも撒いても問題なく女装できています。家庭菜園されている場所にはやめておきましょう
綺麗に芝生が生えてくれない!
芝生が生えてくれない理由はいくつかあります。
- 栄養不足
- 水不足
- 日光不足
- 根腐りしている
原因が重なっている場合がほとんどです。日光が届かない場所は成長は遅めですし、栄養が足りていない場合もあります。水やりが足らないのも原因の一つです。何がダメなのか原因を探すのも一つですが、すべて一通り対処してしまうのが手っ取り早く作業が行えます。
一番多いのは水不足です。旅行など留守にする間は雨が降らないとすぐに水分が乾燥してしまいます。致し方ない部分ではありますが、ケアをしてあげる事で緑の芝生が復活してきますよ!
それでは、芝生を綺麗に保つ6つのやる事を見ていきましょう。
芝生を綺麗に保つルーティーン
- 雑草を抜く
- 剪定する
- 肥料を与える
- エアレーションをする
- 水を撒く
- 育つのを待つ
工程は以上です。必要な材料は簡単なリンクを付けておきますので必要のある方はチェックしてみてください。ひとつづつ簡単に解説していきましょう。
1.雑草を抜く。

Man weeding
雑草を抜くのにテクニックはありません。ひたすら抜きます。ただの作業です。暑さ対策をしっかりしたうえで、水分補給をしながらただただ抜いていきます。除草剤を撒いたとしても多少の雑草は生えてきます。植物の生命力はすごいのです。コンクリートの間からも生えていますよね?根気よく抜いていきましょう。
2.剪定をする。

ハサミや機械を使って芝をカットしていきましょう。ザクザクと切ってしまってもOKです。ただし、短く切り過ぎると枯れてしまう原因にもなりますので、短くし過ぎない方が良いかと思います。専門家によると切る場所があるようですが、2~3センチくらいに切ると良いです。1か月に2回程度切り続けていると綺麗な芝生が出来ますよ!
3.肥料を与える。
肥料は厳密に言うと芝の種類によって使い分けが必要になる事もあるようですが、DIYガーデニングでそこまで考えてするのも面倒です。詳しく知りたい方は調べていただいくと良いと思いますが、ここでは簡単に済ませてしまいます。
私の場合は春ごろに一般的な液体肥料をスプレーをしてあげます。温かくなってくるころに栄養を与える事で根付かせる意味合いで、良くある希釈型栄養剤(ハイポネックス原液など)を与えます。秋ごろ寒くなっていく頃に固形の肥料(ハイポネックス 芝生の肥料など)を冬を越すための栄養として与えてあげると次の年も元気に育ってくます。芝生は暖かくなるにつれ育つ植物です。春に栄養をたっぷり上げると芝刈りも大変になりますので、肥料の説明を参考にして守って使ってくください。
4.芝生のエアレーションについて
芝生が成長するにつれ根の成長も同時に行われています。根が詰ってくることで通気性や浸水性が落ちてくるために芝生に穴をあける作業をエアレーションと呼んでいます。
芝生に適当な間隔を開けて穴をあけましょう。ご家庭でしたらん深さは5cm程度。土が詰まっていると思われる場所を重点的に穴をあけると効果が期待できます。芝生を踏むことによって詰まる土の間に空間を開けることが目的です。穴をあけたら、少し土を入れておくと芝生に優しいです。
穴をあけるのに工具が必要ですが、ドライバーやスコップでも代用が出来ます。ですが、私はガーデンスパイクを利用しています。ローンスパイクと言う器具もありますので試してみてください。私がガーデンスパイクを選んだ理由は腰に負担が一番少なく、早く作業を終える為に選びました。
5.水を撒く
芝生を元気に育てるためには、水やりはとても重要です。水の量は、少し多めにしましょう。理由は地中まで水が届いてない場合がある為です、芝生の根まで届くくらい贅沢に水を撒きましょう。
また、水は芝生の為だけでなく様々な良い点があります。体感温度は下がり涼しいくなり、風も冷たく感じます。アスファルトを冷やすことで気もまぎれ、夏らしい時間でもあります。車の洗車のついでに芝生に水を撒いてみてはいかがでしょうか?子供たちと一緒に水で遊んでみても夏らしいですよね。

我が家では子供は滝に打たれたようになっております。
6.育つのを待つ
出来ることをすべて行ったらあとは成長を待つだけです。のんびりと待ちましょう。育っていく芝生は日々の成長を感じさせてくれます。ちょっとした時間ですが、すがすがしい気分になりますよ。
茶色い芝の対処法
茶色くなった芝、生えてこなくなった芝。そんな芝が所々出てきます。原因はいろいろあります。
水不足、栄養不足、日光不足、病気、害虫、踏みすぎ、切りすぎ、もともと枯れていたなど多彩です。枯れてしまった芝は元には戻らないそうなので新しく貼りなおすことをおススメします。
ホームセンターや通販などでも芝は購入できるので探してみてください。状態を実際に見れる購入方法がいいと思います。お近くのホームセンターに何かのついでに見に行ってはいかがでしょうか?
目土について
芝生の間に隙間があったり、表面が凸凹だったり、生え方が整ってなかったりする場所を補修に目土を行います。
目土(めつち)とは、芝の上に撒く土の事です。
芝生にはどうしても芝が生えてこない場所であったり、踏んでしまう場所が出来てしまいます。そうすると芝が生えてこなかったり、凸凹になって土が固くなっていまします。また、芝刈りを行ったときの刈りカス(サッシ)が溜まって芝の育成にも悪影響が年々出てきてしまいます。そんなトラブルを解決するのが目土です。
目土にも種類がたくさんあります。ただの土であったり、肥料が入っていたり、サッシを分解しる効果のある物であったり色々です。
目土の種類
最もポピュラーな目土。ホームセンターに行けば必ず見つけることが出来ます。わからないときはこれ!しかし、人が良く歩くような場所は土の粒がつぶれてしまう為あまり適しません。
砂状の目土は、隙間を埋めるに適しています。種類は様々ありますが、川砂がイチオシです!排水性は抜群!
芝生を育てる土と言っても過言ではない種類。芝生は育ってくれないと話になりません。栄養のある土で芝を育てましょう。
デメリットはどうしても水はけ悪くなってしまいます。黒目土をブレンドした混合土もありますのご家庭に合ったものを見てみてください。
また、目土をする時期もあるようですので良いサイトをご紹介しておきます。。

まとめ
単に芝生と言え、調べてみると芝生は歴史も深く、奥も深く、手間と時間のかかる大人の趣味と言えるかもしれません。
ガーデニングはセンスや華やかさ。資金も必要になります。しかし、芝生を綺麗にするのはちょっとの知識と根気だと思います。土づくりから始まり、日々の状態を確認しながら常にメンテナンスを行う。どちらかというと農作物を育てるイメージでしょうか?本当に渋い趣味と言えますよね。
ですが、綺麗な芝生を見ると「とても手入れの行き届いたお宅」と言うイメージがつきますし、「ご主人も素敵な人なんだろうなぁ・・・」と想像を膨らまなせたりします。
趣味はたくさんあります。その中でも芝生を綺麗にするという時間はとてもゆとりが無いとできない趣味なのかもしれませんね。
慣れない芝生の手入れをすると最初は失敗をして枯らしてしまったりします。たくさんの経験しながら生活の中元気な芝生のある家で過ごす喜びを感じていたいものですね。