
食物酵素の秘訣がしりたいのですが・・・。

酵素は新陳代謝に大きく影響すると言われています。まずは食生活から見直してみてはいかがでしょうか?
“lifestyles of health and sustainability”

『健康で持続可能な、またこれを重視する生活様式』LOHASを直訳はこのような意味です。元々は1990年後半にアメリカで生まれた社会調査を基に生み出されたマーケティングコンセプトだと言われています。「健康と地球環境」についての意識の高いライフスタイルを指す言葉。
2015年9月の国連サミットで採択された国連加盟193もの国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標であるSDGs(Sustainable Development Goals)。LOHASにも通じるものはあるかと思いますが、SDGsは持続可能な開発目標であり、LOHASはライフスタイル全体を指しています。
世界の意識は地球環境を意識し始めていると思いませんか?
カール・マルクスが残した格言。「歴史は繰り返す。一度目は悲劇として。二度目は喜劇として」
近代歴史を見てみると、人類は第1次産業を始め、作物を作り採取してきました。第2次産業では工業や建設業など高度成長し、第3次産業である商業,金融、情報、サービスが主な産業になっています。
特に近年での進化はめまぐるく、第3次産業の進歩は1次、2次産業と比べると二次関数のように進歩してきました。利便性や機能性を優先し効率化を進める一方、日本では第1次産業は衰退してしまったように見えます。
急速に利便性や機能性を高め効率化した近代社会。人体の適応が追い付いていない。そうは思えませんか?
健康の基礎は栄養素。栄養素のカギを握る酵素について知る事からはじめましょう。
酵素とは???

と、言っても酵素を一言で表現は難しいのです。なぜなら、体には、5,000種類以上もの体内酵素が存在すると言われています。全てを理解するのは学者や研究者でも至難の業ではないでしょうか?
簡単にザックリ紐解くと、酵素はエネルギーを生み出す生化学反応に必要な物質の事。
認知度が高く、小学校で習う酵素と言えばアミラーゼ。炊いたお米を口の中で噛むと甘くなりますよね?甘くなる理由は、口の中に存在するアミラーゼと言う消化酵素が米のデンプンを糖に変化させている為に起こる現象です。糖に変化させることにより体内に吸収されるようになります。このように食材を酵素の力で分解し体内に吸収しやすくする物。です。
唾液の中にはデンプンを分解するアミラーゼ。胃液の中にはタンパク質を分解するペプシン。すい液の中には脂肪を分解するリパーゼが含まれており、体内に取り入れた栄養素を形を変えて使いやすくする役目が酵素と言うわけです。
酵素の種類
体内の中にある酵素には大きく分けると2種類存在しています。消化酵素、代謝酵素。この二つの酵素は体内に存在する為、二つまとめて潜在酵素と呼ばれています。
野菜や果物に含まれる酵素は食物酵素と呼ばれています。食物の中に含まれる酵素、すなわち体外に存在する酵素です。食べることにより栄養と共に体内に供給されます。

酵素には潜在酵素であるの消化酵素と代謝酵素。食物酵素の3種類があるのです!

潜在酵素は体内で増えたり減ったりしています。風邪をひいたりすると減って、治ると増えます。

食物酵素は摂取することで体内に取り込まれます。疲れた時には体内に酵素が少ない。そんな時に体外から補うわけですね!

酵素は体を健康に保つ潤滑油的存在。車も燃料とエンジンがあるだけでは動きません。しっかりと循環させて初めて走るのです!
潜在酵素の特徴
潜在酵素は年間生成量が決まっていて、さらに年齢でも生成量が変化します。20代を100%とすると40代は50%、60代は30%と生成量は減少傾向にあります。食物酵素は減った分の酵素を補うことが出来るのです。年齢を重ねるごとに生命維持に必要な酵素を食事から摂取する意識を高めなければならないという事です。
母乳中には「胆汁酸刺激性リパーゼ」が含まれています。赤ちゃんの消化管内で胆汁酸に作用することで脂肪の消化を活発にします。新生児にも酵素は必要不可欠。母乳育ちとミルクで育ちでは違いが現れるという事も考えられています。
結論を教えて!


先生・・・。

酵素が体にいいことはわかりましたが、難しいです。簡単に教えて!

まぁ・・・そうね。。。結論はね・・・。。。
結論!生野菜、生果物を非加熱が酵素的には一番!

ぶっちゃけこれなの。味気も無くない?こんなにさらっと言っちゃうと。

先生・・・?結論から言わないと僕は聞きませんよ?

なるほどね・・・。一理あるよね・・・。
野菜や果物を非加熱で摂取するのに簡単なのはスロージューサー!!!

いくら健康にいい!代謝が変わる!!とは言え、毎日毎日手間のかかる事をし続ける事は難しい。
そこで近年はスロージューサーという自然酵素を含んだジュースを作れる機械があります。
スロージューサーは野菜や果物を余計な熱を加えることなくジュースにしてしまう機械。
たくさん食べれないならゆっくり潰して液体にしちゃえ!ってことですね。笑
ジューサーについては値段も様々。機能も様々です。何でもいいんじゃないかなって思ったりします。
高ければいいものでもないでしょうし、安くても酵素ジュースは出来ます。
高価なものはそれ相応の。安価な物はそれなりの機能性という事でしょう。豚に真珠になるか、安物買いの銭失いになるかはご家庭の使用頻度という事で。
酵素について知りたい方はぜひ続きをご覧ください。
酵素を効率よく摂取するには


ここからは私も。うぐいす君はどっかに行ってしまいましたので。

ちょっと詳しい話をしていきましょう。
酵素を多く含む食材、そして酵素にはしてはいけない事などがあります。
食物酵素を多く含む食材を選ぶ。


酵素は野菜や果物に含まれていますが、菌によって生成されることもわかっています。

味噌は海外で特にスーパーフードと言われていますよね。みそ汁最強!!!
- 生野菜(緑黄色野菜、淡色野菜)
- 生フルーツ(果物全般)
- 発酵食品(乳製品、納豆、味噌、日本酒、ワイン、ぬか漬け)
酵素は自然そのままの食物、または発酵を過程にして出来る食物に多く含まれることが分かります。生野菜や生果物は採りたてのみずみずしい状態の方が生きた酵母は多く含まれていると言えて、発酵食品に必要なファクターである乳酸菌や納豆菌などの細菌。アルコール発酵には必須の酵母。味噌やチーズを作るカビが上げられます。。
納豆は栄養価が高いと言われていますよね?納豆菌によってつくられたネバネバに含まれる酵素成分も私たちの体にとって大切な酵素といえるのではないでしょうか。
また、ファイトケミカル(phytochemical)を持つ食物にも多く良質の酵素が含まれている期待が持てます。
フィト=『植物』、ケミカル=『化学成分』という意味で、野菜や果物の色素や香り、辛味、苦味などに含まれる機能性成分のことです。機能性成分は生きるために必須なものではありませんが、免疫力向上、老化抑制、肥満予防といった、健康に生きる手助けをしてくれます。
参照 植物の力でより健康に!話題のフィトケミカル 運営「山梨県厚生連健康管理センター」
つまるところ、濃い色を持つ食物が酵素を多く含む期待が持てるという事になります。ファイトケミカル(フィトケミカル)は我々ヒトの健康の害となる活性酸素やフリーラジカルを抑制する働きがある事が分かっています。色の濃い食物が持つ酵素を取り入れることでヒトの体にとって良い働きをしてくれるのです。
味噌にも様々な種類があります。いろいろと種類を召し上がる事で体にとって良い効果があると言われています。
原料の違い、塩分の違い、製法の違いによって多種多様の伝統的な味噌が日本中に広がっています。共通点として健康にいい食材であることは間違いありません。酵素を考える際は一度発酵食品の代表格。味噌についても見直してみてはいかがでしょうか?
熱を加えると壊れてしまう酵素をどうやって摂取する?
そんな酵素は熱に弱いことが分かっています。酵素は水中で30分以上加熱すると破壊されます。温度は約48~65度。高温と言えない温度でも破壊されてしまうのです。食物酵素を摂取するには熱調理された食事では摂取が出来ません。
野菜スティックのように生野菜を食べる事も良いのですが、いくつもの野菜を一度にたくさん食べるのは大変です。果物を丸かじりするものもちろん良いですが、リンゴをいくつも食べるのも一苦労。酵素だけでなく食物繊維も摂れるのでそれでもいいんですけどね。さすがに厚労省が推奨する量を毎日続けるのは一苦労なのかもしれません。
厚労省では、1日に必要な350gの野菜のうち、1/3以上を緑黄色野菜を推奨しています。
生活習慣病などを予防し、健康な生活を維持するための目標値の一つに「野菜類を1日350g以上食べましょう」
荒井 裕介.野菜、食べていますか?. e-ヘルスネット.https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-015.html 厚生労働省. (2020)
スロージューサーで作るジュースのメリット
ジューサーを使って生野菜、生果物を効率よく摂取する方法がスロージュース。食材に熱や過度な負荷を与えるのではなく、ゆっくりとプレスをする事で食材に含まれた酵素を壊すことなく飲料にできます。
ミキサーなど高速回転する刃で作る場合、材料に熱が加わったり過度な負担がかかります。また、空気に多く触れるため酸化しやすくなり、本来含まれているはずの栄養素が失われてしまいます。レストランなどで提供される「栄養たっぷりの野菜スープ!」。実は加熱、ミキサーで回し濾すという工程がある為、酵素としてはほとんど壊れてしまっています。生クリームなどで伸ばし味を調え提供するのが一般的。美味しいですけど、酵素の役割としてはありません。愛情と食物繊維は入っているでしょうけどね☆彡
スロージュースのデメリット箇条書き!

メリットもあればデメリットもあります。

デメリットをまとめてみました!
- 食材コストがかかる。
- 食材ロスが出る。
- ジュースを作るにはスロージューサーを買わないといけない。
- ジューサー手入れが必要。
- そもそもめんどくさい。
食材コストは生野菜、生果物を購入しないといけないので家計に多少なりとも負担になります。ジュースならパックのジュースでいいと思ってしまいがちですが、スロージュースと市販の野菜ジュースでは内容が全く違います。また、無添加ジュースだとそれなりの値段がしますし、酵素が生きているかもわかりません。安めのジュースには酵素かは個人的に疑問です。人体に悪い影響があるものではないですが、酵素を取り入れる今回のテーマとは異なってしまいます。
食材ロスはスロージューサーで食材を絞ったカスの事です。もちろん、食べれます。捨てなければロスになりません。食物繊維たっぷりですし、味もそのまま!調理次第で素晴らしい一品になります。スープを作ったり、カレーに入れたり、活用方法はあなた次第!
スロージューサーは安いものもあれば高いものもあります。ジュースを絞るには買わないといけません。人力で絞れない事も無いと思いますが、とても大変です。果物ならまだ絞れますがニンジンなどの根菜はなかなか・・・危険。
ジューサーを使うと洗わないといけません。ジューサーの種類にもよりますが、部品は多めです。毎回の手入れは必要なわけですね。それほど手間ではないんですが、それでも必要なことなのでデメリットと言えると思います。
ジュースを買うよりはめんどくさいです。ですが、めんどくさい事をやめてしまっては健康から離れていってしまうと思いませんか???コンビニ弁当ばかり食べていると将来身体に支障を来すよ?そういわれていたことを思い出します。
まとめ
酵素についてのお話でした。
LOHASな考えも交えて酵素の事をすこし考えてみる事で食卓がいつもとは違った見え方がするかもしれません。
また、基礎代謝を上げる事で病気の予防にもなります。ウイルス感染症も基礎代謝の低下により感染することもあるため、風邪をはじめとする病気にも強くなれると思います。
ここで私の余談を・・・。
私の小さい頃、幼児頃でしょうか?よく野菜ジュースを母親に飲まされていたことを覚えています。昔はスロージューサーなどコンパクトな物は無かったのですが、野菜や果物をジュースにする大きめの調理器具があったのを覚えています。片付けも大変で部品も多かったのですが、構造的には今のジューサーとそれほど違いはなかったように思えます。
ジュースを作る手間はめんどくさいと思いますが、母は畑から採って来た野菜をはじめ、果物と混ぜてジュースにしてくれていました。不味いものもあったなぁと・・・。飲んでいたのと懐かしんでいます。
そんな幼少期を過ごした私も親となりました。自分の健康状態を調べるために抗体検査をした時に、妻と検査結果を比べると色んな数値が数倍あったのです。私は比較的体温も高めで風邪も忘れたころにひくくらい。疲れが出た時に基礎代謝が落ちてしまったときかと思います。ある時は、私以外の家族が風邪をひく中。一人だけなぜかいつもと変わらぬ日常を過ごしているわけです。
小さい頃から生絞り野菜ジュースを飲んでいた事についての因果関係はわかりません。ですが、今私は子育て中なため、子供と一緒にスロージューサーを使って一緒に飲むのが日課になっています。毎日ではありませんけどね。
そういった日々の積み重ねが基礎代謝を上げ、風邪にもウイルスにも強い体になるのかもしれません。
やらないよりはやった方がいい。そんな気持ちで取り組んでいます。
生活習慣を見直す。それは思ったよりも快適な生活になるのかもしれませんね。